日本の大学の歴史

日本の大学の歴史は、定義によって始まりの時期が異なります。

大学=最高レベルの学問を学べる学校、という意味で言えば、平安時代初期の足利学校や、江戸時代の藩校などはその時代の最高のレベルの学問を教える学校になるので、当時の大学と呼んでも間違いではありません。
しかし、今のような大学制度の歴史は、明治時代に設立された学校にルーツがあります。

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明治10年に設立

日本の大学では明治10年に設立された東京大学が日本で今と同じような大学の始まりです。
その後はいくつかの帝国大学が設立されますが、大正時代に入り公立や私立の大学も設立されるようになりました。
太平洋戦争後日本の教育改革が行われることになり大学も今と同じように門徒解放が進むことになります。

戦前では大学に進学して勉強することは1部の特権階級(財閥1族や爵位のある家族など)の子供たちだけが入学することができる時代でした。戦後になると大学は増やされていき受験によって誰でも入学することができるようになりました。このため日本の大学は諸外国に比べると歴史の浅い大学ばかりになります。

日本の大学の制度はもともと欧米諸国の制度を取り入れたもので、
古くはイタリアのボローニャ大学は世界で1番古い大学と呼ばれております。
その後はイギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学が誕生し、
フランスのパリ大学などが設立されていきました。世界の大学の始まりはヨーロッパからと言っても間違いではありません。

当時のヨーロッパでの大学は法学部、医学部と神学部が最もレベルの高い学部と言われており
これに哲学または学芸学部が含まれて4学部となります。
この4学部はその後も数百年にわたり続く専門職となります。
特に神学部は、キリスト教の関係で設立された学部です。

日本では、明治時代に東京大学は設立された後、明治時代の帝国大学令により東京帝国大学と名前が変わりその後、京都帝国大学、東北帝国大学、九州帝国大学、北海道帝国大学、京城帝国大学(ソウル) 、台北帝国大学(台湾) 、大阪帝国大学と名古屋帝国大学からなる9つの帝国大学が誕生しました。 (京城帝国大学と台北帝国大学は、太平洋戦争前に日本が日韓併合または植民地により日本の領土としていたため設立されました。)これらの9つの帝国大学も太平洋戦争後は、今の大学の名称となりまた多くの大学が誕生しています。

現在の大学

現在の大学では大学院をしている大学もあり、多くの大学が日本全国に設立しています。
現在の大学では、昼間授業が行われる通常の大学以外に夜間大学と通信制の大学が日本の大学には含まれました。
放送大学と呼ばれているものがありますが、放送大学は誰でも受講することができ、
入試や卒業試験もなく学歴としては認められないので、通常の大学には含まれないことになります。

最近の日本の大学では、少子化が進むことにより国公立への進学率は高いのですが、
私立の大学では定員割れが起こっている大学もあります。
今後の日本の大学は厳しいものになっていきます。

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