学位の取得について

大学に入学する目的というのは将来的なことを考えてという方がほとんどです。
卒業した後の就職先やその他の進路を決めるために大学を卒業しなければならないという目的が大半ではないでしょうか。
大学では卒業と同時または必要な教育課程を修了した際に、学位が与えられます。
この学位というのは単位とはまったく異なるものとなっていて、卒業や過程の終了など栄誉賞のことを指しています。

どんな学位があるのかについて

学校によって独自に呼び方が違っていることがありますが、一般的に学校を卒業する際にしっかりと教育課程を修了していれば4年制の大学で「学士」または「修士」、「博士」などと言った称号が与えられます。
短期大学の場合には「準学士」や「短期大学士」などといった称号になっており、このような称号が与えられる=大学の修了資格と同様の意味を持っています。

またこの他にも細かな称号などが決まっている学校もあり、複数の学位を取得することが可能なケースもあります。
修士、博士の学位を2つ以上取得するとダブルマスターと呼ばれることなどもあり、近年では呼び方や学位の種類そのものもどんどん増えているようです。

不正な方法で学位を取得するのは犯罪です

上記のように学位の取得は学校卒業する、もしくは決められた教育課程を修了しなければなりません。
しかし近年ではこの学位を不正に取得する又は詐称する人々も増えているため、このような方法で学位を取得することは絶対に避けなければなりません。

軽犯罪法に抵触しますので明らかな犯罪だということを知りましょう。
不正に取得してもバレてしまえば社会的な信用を失うことになります。
また必要な過程を修了していないにもかかわらず、賄賂などの取引によって学位を与えてしまうことは学校側が不正を行っていることになります。

専門分野は学位だけで活躍できるわけではない

前述の通り学位を取得するためにもしっかりと教育課程を修了しなければなりませんので、医療をはじめとして専門分野ではこの学位を得るためにも多くの努力が必要になります。
しかし学位を取得したからといって、その後の活動に直結するわけではありません。

例えば、医学部などを卒業し、学士という資格を得ても医師として働くことはできませんね。
医師として働くためには医師免許が必要となりそのためには国家試験に合格した上で医籍登録を行う必要があります。

博士号を取得するとそれだけで周りからはすごいなどと言われる事がありますが、賞賛のまなざしで見られることはあっても医師として活躍するためにさらなる努力が必要になります。
学位について正しい知識を持ち、学位そのものがすごいものだと勘違いしてしまうようなことは避けたいですね。